VCJレポート   フランスのスパ・ホテル

フランスのスパ・ホテル

フランスのスパリゾートというとどこが思い浮かびますか。ミネラルウォーターで有名なエヴィアンや、スパに少し詳しい人なら温水シャワーを使ったマッサージの名前からヴィシーを想像するでしょうか。ヴィシーでは源泉を持つ「ヴィシー・スパ・ホテル・レ・セレスティン」などが有名ですが、“スパ・ホテル”では心身の健康を取り戻すための環境やメニューが揃っています。
リラックスした環境の中でホテル滞在を愉しむことはもちろん、目的にあわせた本格的なプログラムを選ぶこともできます。医師によるメディカルコンサルテーション、栄養指導、ヴィシーシャワー、エクササイズ、食事などが含まれ3つカテゴリーに分かれています。

1. 健康改善に向けたHealth Programs(ヘルス・プログラム)
2. リラグゼーションを目的としたWell-being programs(ウェルビーイング・プログラム)
3. 美容を目的としたBeauty Programs(ビューティプログラム)

1.のヘルス・プログラムでは、最低4日間以上の滞在が推奨され

・運動機能改善
・糖尿病
・メタボリックシンドローム対策
・プレママ(妊婦向けの専用プログラム)
・関節などの痛み
・ダイエット
・デトックス
・ストレスやバーンアウト
・乳がんの術後ケア(12日、最低でも6日以上を推奨)
・更年期障害対策

などのメニューが揃っており、自分の目的や状態にあわせて選ぶことができます。
ビューティプログラムのアンチエイジングはもちろん、面白いところではウェルビーイングプログラム3日間のデジタルデトックスなどもあります。

ヨーロッパでは飲泉が盛ん。処方箋が必要な場合も

ヨーロッパの温泉地やスパリゾートで感じることは、自然環境や地域性などを最大限活かし、宿泊、食、医療、ウェルネス、ビューティなどの要素が包括的に組み込まれ、専門家によりプログラム化されているということ。こういったヨーロッパで得た体験や知識は、大いにスパのコンセプトやプログラムづくりに日々役立っています。

イメージ先行型やリゾートでの単なる癒しを越え、観光だけでなく明確な目的のためにその場所を訪れる、心も身体も健康になるために定期的に通う、希望のプログラムにあわせて滞在する「スパ・ホテル」。日本での需要もますます高まるのではないでしょうか。

Text & Photo : Kyoko Muto